ランタン (La)
ランタノイド · 固体 · 周期 6 · 族 3
元素の性質
- 原子番号
- 57
- シンボル
- La
- 原子質量
- 138.9055
- カテゴリ
- ランタノイド
- 標準状態
- 固体
- 周期
- 6
- 族
- 3
- 電気陰性
- 1.1
- 原子半径
- 240
- イオン化エネルギー
- 5.58
- 電子親和力
- 0.5
- 酸化数
- +3
- 融点
- 1191 K (917.85 °C)
- 沸点
- 3737 K (3463.85 °C)
- 密度
- 6.15
- 電子配置
- [Xe]6s2 5d1
- 発見年
- 1839
電子殻
[Xe]6s2 5d1
電子は核の周りに殻(主エネルギーレベル)で配置されています。この図は概略図であり、同じ殻の軌道は別々に描かれていません。
ランタンについて
ランタン(独: Lanthan [lanˈtaːn]、英: lanthanum [ˈlænθənəm])は、原子番号57の元素。元素記号はLa。柔らかく、展延性がある銀白色の金属で、空気にさらすとゆっくりと錆び、ナイフで切れるほど柔らかくなる。周期表におけるランタンからルテチウムまでの15の類似元素のグループであるランタノイドの名前の由来であり、そのグループの先頭及びプロトタイプである。第6周期の遷移金属の最初の元素とみなされることもあり、これは第3族に置かれることになるが、代わりにルテチウムがこの位置に置かれることもある。ランタンは伝統的に希土類元素に含まれる。通常の酸化数は+3である。ヒトでは生物学的役割はないが、一部の細菌にとっては不可欠である。特にヒトに有毒ではないがいくらかの抗菌活性を示す。ランタン原子の基底状態は2D3/2、イオンの基底状態は1Sと表される。ランタンは通常セリウムや他の希土類元素と一緒に生じる。ランタンは1839年に硝酸セリウムの不純物としてスウェーデンの化学者カール・グスタフ・モサンデルにより発見された。それゆえに、名称lanthanumは古代ギリシア語で「隠れる」を意味する λανθάνειν(lanthanein)に由来する。希土類元素に分類されるが、地殻中に28番目に多く存在し、鉛の約3倍の量存在している。モナザイトやバストネサイトなどの鉱物において、ランタンは含まれるランタノイドの約4分の1を構成している。ランタンは、1923年まで純粋なランタン金属が単離されなかったほど複雑な過程を経ることで、これらの鉱物から抽出される。ランタンの化合物は触媒、ガラスの添加剤、スタジオ用の照明や映写機の炭素アーク灯、ライターやトーチの点火元素、電子陰極、シンチレータ、GTAW電極など多くの用途がある。炭酸ランタンは腎不全で血液中のリン酸塩濃度が高い場合
発見の経緯
発見: 1839 · Carl Gustaf Mosander
1751年、スウェーデンの鉱物学者アクセル・フレドリク・クルーンステットはバストネス鉱山から重い鉱物を発見した。これは後にセライト(cerite)と命名される。30年後、15歳のVilhelm Hisingerが家族が所有していた鉱山からその試料をカール・シェーレに送ったが、シェーレはその中に新元素を発見することはできなかった。1803年、Hisingerがironmasterとなった後、イェンス・ベルセリウスとともにこの鉱物に立ち返り新たな酸化物を単離し、2年前に発見された準惑星セレスにちなんでセリア (ceria) と名付けた。セリアは同時に独立にドイツでマルティン・ハインリヒ・クラプロートにより単離された。1839年から1843年まで、セリアはベルセリウスと同じ家に住んでいたスウェーデンの外科医・化学者のカール・グスタフ・モサンデルにより酸化物の混合物であることが示された。彼は2つの酸化物を分離し、ランタナ(lanthana)とジジミア(didymia)と名付けた。彼は硝酸セリウムの試料を空気中で焙じ、得られた酸化物を希硝酸で処理することで部分的に分解した。ランタンの特性はセリウムの特性とわずかに異なるのみで、その塩の中で一緒に発生するため、これを古代ギリシア語の λανθάνειν [lanthanein](隠れる、人目を避ける)から命名した。比較的純粋なランタン金属は、1923年に最初に単離された。
用途と応用
La2O3がセラミックコンデンサや、光学レンズの材料に使われる。また、LaNi5は水素吸蔵合金として注目されている。炭酸ランタンが腎不全患者のリン吸収阻害薬(腸管内でリン化合物を形成し吸収を阻害する)として使用されている。ヨハネス・ベドノルツとカール・アレクサンダー・ミュラーが最初に発見(発表)した高温超伝導物質(この時点では転移温度は、それほど高温ではなかった)がランタンを含む銅酸化物セラミックスだった。ランタンの歴史的な最初の用途は、ガスランタンマントルである。カール・ヴェルスバッハは酸化ランタンと酸化ジルコニウムの混合物を使用し、これをActinophorと呼び1886年に特許を取得した。元々のマントルは緑色の光を発しあまり成功せず、1887年にAtzgersdorfに工場を設立した彼の最初の会社は1889年に失敗した。ランタンの現代的な用途は以下。ニッケル・水素充電池の負極材として使用される材料の1つはLa(Ni3.6Mn0.4Al0.3Co0.7)である。他のランタノイドを除去するためのコストが高いため、純粋なランタンの代わりにランタンを50%以上含むミッシュメタルが使用されている。化合物はAB5タイプの金属間化合物である。2017年頃までの一部のハイブリッドカー、特に日本車はニッケル水素電池を使用しているため、ハイブリッドカーの生産には大量のランタンが必要となる。トヨタ・プリウスの典型的なハイブリッド自動車用バッテリーには10 - 15キログラム (22 - 33 lb)のランタンが必要である。技術者が燃料効率を向上させるために技術を推進すると、1台の自動車につき2倍の量のランタンが必要になる可能性がある。水素スポンジ合金はランタンを含むことができる。これらの合金は可逆的な吸着過程で水素気体を自身の体積の400倍まで貯蔵することができる。熱エネルギーはこれを行うたびに放出される。それゆえ、これらの合金は省エネルギーシステムの可能性を持っている。ミッシュメタルは軽い火打ち石で使われる発火合金で、25%から45%のランタンを含む。酸化ランタンやホウ化ランタンは、
同位体
自然発生するランタンは安定した139Laと原始の長寿命放射性同位体である138Laの2つの同位体で構成される。139Laの方がずっと多く、天然ランタンの99.910%を占める。これはs過程(低度から中程度の質量の星で生じる低速中性子捕獲)およびr過程(コア崩壊超新星で生じる高速中性子捕獲)で生成する。非常にまれな同位体138Laは数少ない原始奇数奇数原子核の1つであり、半減期は1.05×1011年と長い。これはs過程とr過程で生成できない陽子の多いp原子核の1つである。138Laはより珍しい180mTaとともにニュートリノが安定した原子核と相互作用するν過程で生成される。他の全てのランタンの同位体は合成により作られ、半減期が約6万年の137Laを除いては、半減期はすべて1日未満であり、ほとんどの半減期が1分未満である。同位体139Laおよび140Laはウランの核分裂により生じる。
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よくある質問
ランタンの原子番号はいくつですか?
ランタンの原子番号は57で、原子核内の陽子の数に等しくなります。
ランタンの原子量はいくらですか?
ランタンの原子量は約138.9055 uです(炭素-12原子量の12分の1を基準とします)。
ランタンの電子配置はどうですか?
ランタンの電子配置は[Xe]6s2 5d1です。
ランタンは周期表のどこにありますか?
ランタンは第6周期、第3族に位置します。
ランタンはいつ発見されましたか?
ランタンは1839に発見されました。